世界的な株価の乱高下や景気後退なども予測されていますが、企業によっては様々な暴落を乗り越えて株価が上がっている銘柄もあったりしますね。
そんな優良株を予測して、他の投資家の先回りをして買付できればいいですが、はたしてそれができるでしょうか?個別株を選んで投資するのは、初心者の方にとってはやはりなかなか難しいのが実態です。
着実にコツコツと安定配当を出しているアメリカ企業の中で「永久に持っておきたい株」についてのオックスフォードの無料インカムレターも興味深いです。
世界の3大運用会社である『ブラックロック』『バンガード』『ステートストリート』の提供する投資商品である上場投資信託(ETF)は、
破綻のリスクが少ない
積み重ねてきた実績
というメリットがあり、安心して投資をすることができます。
これらの世界での優良運用会社のETF売買は、楽天証券にはない機能【定期買い付けサービス】を持っているSBI証券が初心者にはオススメですね。
ほったからしで自動で一定額買い続けてくれるので、相場に張り付く必要がありません。
しかも数千円からでも購入できる銘柄もありますよ!
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投資初心者向けには、元手なし(ゼロ円)からできるポイント投資や、その他1万円程度から投資できるソーシャルレンディングやクラウドファンディング投資もオススメです。
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元手なしでもOK!投資初心者は何から始めるべき?おすすめは少額からほったらかし資産運用!
Contents
三大運用会社(ブラックロック・バンガード・ステートストリート)の比較
3社それぞれの概要に入る前に、まずは各社の概要比較をしてみましょう。
設立時期と運用資産額(ドル建ておよび日本円換算での規模感:約110円換算)を確認してみます。
ブラックロック | バンガード | ステートストリート | |
設立時期 | 1988年 | 1975年 | 1978年 |
運用資産額 | 7.43兆ドル ※817兆円規模 (2019年12月時点) |
6.12兆ドル ※673兆円規模 (2019年5月時点) |
3.12兆ドル 343兆円規模 (2019年12月) |
歴史が長いのはバンガード・ステートストリートですが、運用資産額が一番多いのはブラックロックですね。
ちなみに、運用額700~800兆円と言われてもケタが多すぎて、よくわかりませんよね(笑)
それでは、日本の年金運用をしている年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)と比べてみましょう。
GPIFの資産額は2019年第3四半期時点で168兆9,897億円ですので、三大運用会社の運用資産額がいかに大きいかお分かりいただけると思います。
それぞれ1社で日本の年金運用の額を上回っていることになります。
各国のGDPと比較してみると(2019年~2020年時点)、こんな感じです。
アメリカGDP | 20.58兆ドル |
---|---|
中国GDP | 13.36兆ドル |
ブラックロック | 7.43兆ドル |
バンガード | 6.12兆ドル |
日本GDP | 4.97兆ドル |
ドイツGDP | 3.95兆ドル |
ステートストリート | 3.12兆ドル |
イギリスGDP | 2.82兆ドル |
日本の年金 | 1.53兆ドル |
ブラックロックとバンガードは世界3位の日本のGDPよりも多い運用資産額という事ですね。
三大運用会社の中で一番運用額が少ないステートストリートでさえ、世界5位であるイギリスのGDPや日本の年金運用資産と比較しても運用資産額が多くなっています。
ブラックロックとは?
ブラックロックは、世界24カ国にて拠点を構え10,000名超の社員を擁している世界最大の資産運用会社です。
アメリカ本社のWEBサイト:1988年にローレンス・フィンクらが、ブラックストーン・グループ債券運用部門のブラックストーン・フィナンシャル・マネジメントとして設立しました。
運用資産は株式、債券、キャッシュ、オルタナティブ、不動産、アドバイザリー戦略と多岐にわたり、2019年3月末時点で、6兆5153億ドル(約716兆円)という膨大な資金を運用しています。
ブラックロックが運用業界の“巨人”と呼ばれていますね。
前述のとおり、約550兆円(世界3位)である日本の名目GDP(国内総生産)と金額規模で単純に比べた場合、1社の資産残高だけでそれを約170兆円も上回るほどの資産を有しています。
FRBも大量債券購入プログラムにブラックロックを採用
2020年3月25日NEW!!
FRBが債券購入プログラムとしてブラックロックを採用しました。
FRB(The Federal Reserve Boardの略)は、日本における日銀のポジション。
アメリカの中央銀行制度最高意思決定機関で、日本語では「連邦準備理事会」ですね。
今回、ブラックロックがFRBの債券購入プログラムアドバイザーになるとの事。
2020年3月25日ブルームバーグリリース
ニューヨーク連銀の24日の発表によると、ブラックロックは3種類のプログラムで投資アドバイザーとなり、資産を管理する。これにはFRBが23日発表した企業向けの2つの流動性供給プログラムと、政府支援機関(GSE)保証付き商業用不動産担保証券(CMBS)を購入するプログラムが含まれる。同連銀はブラックロックを選定した理由について「発行・流通市場での関連するあらゆる種類の企業債務や社債の大量購入に関する専門知識に加え、社債市場に関する深い知識と豊富な経験、さらに堅実な運用力と技術力を考慮した」と説明した。
ブルームバーグの配信ですが。
FRBはブラックロックを起用し、複数の債券購入プログラムをFRBに代わって主導させることを決めたみたいです。
ソースは、NY連銀の発表ですね。
ブラックロックは3種類のプログラムで投資アドバイザーになって、資産を管理するそうです。
さすがブラックロック(^^)b pic.twitter.com/S74vMpVxXM
— 大手企業為替担当DakarのFX雑記! (@111coffeeBreak) March 25, 2020
ブラックロック・ジャパン株式会社
日本法人は1988年3月に設立されています。
社名 | ブラックロック・ジャパン株式会社 |
---|---|
代表取締役会長 CEO 代表取締役社長 |
井澤 幸 有田 浩之 |
日本現地法人本社所在地 | 〒100-8217 東京都千代田区丸の内一丁目8番3号 丸の内トラストタワー本館 |
日本語ウェブサイト | www.blackrock.com/jp |
ブラックロック・グループが運用するETFブランドは「iシェアーズ(iShares)」といい、SBI証券で取引できるiシェアーズ・米国ETFの銘柄数は「70銘柄以上」あります。
HDV(高配当ETF)、PFF(優先株式・インカム証券)、AGG(債券ETF)あたりが非常に人気があります。
(画像引用:SBI証券)
バンガードとは?
バンガードとは、世界初のインデックス型投資信託を個人投資家に提供した資産運用会社として知られる低コストのインデックス運用における第一人者です。
アメリカ本社のWEBサイト:ブラックロックに次ぐ、世界2位の投資信託および上場投資信託(ETF)の提供者です。
「航路を守る」という理念で、ブレない投資を実行している安心して任せられる数少ない運用会社のひとつです。
現在、新型コロナウイルスの感染拡大への防備と対応で、世界は非常に厳しい状況に置かれています。バンガードでは投資家の皆さまに、市場の変動にかかわらず常に「航路を守る」こと、投資のコントロール可能な部分に焦点を当てることを助言しています。-CEOからのメッセージ https://t.co/Me2jvkxV8k
— バンガード・インベストメンツ・ジャパン (@vanguardjapan) March 13, 2020
バンガード日本法人では『Stay the Course』をどう日本語訳するか大きな議論になったそうです。
最後までやり遂げる、やり抜く、諦めないといった意味がありますが、創始者ボーグルが大好きなネルソン提督の旗艦バンガードが社名の由来であり、ここは「航路を守れ」だろうと決定されたとのこと😊
— 水瀬ケンイチ(みなせけんいち) (@minasek) March 17, 2020
バンガードの投資方針はシンプルで、
目標、バランス(分散)、コスト(の最小化)、規律を守ることこれは個人投資家にも、応用できる普遍的な原則
株式市場を全て買え
すなわちインデックスファンド、そして放置せよ
(これが最も難しいのだか)上記を踏まえて
「航路を守れ!!」— OMEGA オメガ 19-20@つみたてNISA &個別株 (@Naofumi5) October 31, 2019
コロナショックの暴落時にもトップがすぐメッセージを全世界に向けて発信し、考え方を説明しています。
力強いメッセージですね。
【動画要約】
バンガードは常に備えをしていること
新型コロナウイルス感染症自体は事前に予測できたことではないが、予期しないこのような市場の変動には、バンガードの投資チームは非常に経験が豊かで、このような市場の低迷を乗り切るスキルがある。
アクティブ運用担当:市場の下落は長期的成長の好機と捉え運用
インデックス運用担当:ポートフォリオ内に適切な流動性が確実に保たれるようにリバランス(例:債券を売って株を買うなど)
分散投資のメリットをこの時こそ発揮させる
市場が、比較的安定している時に作成した投資計画については、今回のような下落局面の真っただ中にあっても放棄すべきではなく、バンガードのウェブサイトで常に最新情報を発信し、市場経済に対する見通しを引き続き掲載していくこと
バンガードは必ずこの苦境を乗り越え、より強くなって立ち上がる。長期的な成長見通しは、ひきつづき堅調とみている。
環境は依然不透明だが、市場の状況いかんに関わらず、投資目標達成のために顧客と共に全力を尽くす。
頼もしいですね。
バンガードは1975年5月のジョン・ボーグルによって設立され、世界に19拠点、従業員17,600万人、2019年5月末時点で、約673兆円という資金を運用しています。
日本の現地法人となるバンガード・インベストメンツ・ジャパン株式会社は2000年に設立されました。
社名 | バンガード・インベストメンツ・ジャパン株式会社 |
---|---|
代表取締役社長 | ディビッド・キム |
日本現地法人本社所在地 | 〒100-6121 東京都千代田区永田町2-11-1 山王パークタワー21F |
日本語ウェブサイト | https://www.vanguardjapan.co.jp/ |
バンガードが運用するETFブランドは「バンガードシリーズ」といい、SBI証券で取引できるバンガード・米国ETFの銘柄数は「60銘柄以上」あります。
おすすめ米国ETF記事でも取り上げている、イチオシETFである「VOO」も手数料無料で購入することができますよ!
ご自身でどんな時にも「航路を守る」運用ができる方は、バンガードに投資する必要はありません。
私は自分では航路を守れる自信がないので(笑)、VOOに投資しています。
(画像引用:SBI証券)
つみたてNISAでおすすめの投資信託【SBIーVOO】も記事化しています!
【関連記事】初心者におすすめのつみたてNISA(積立NISA)銘柄はSBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド一択!(SBI証券)
ステートストリートとは?
ステートストリートとは、インデックス運用とETF、ESG投資の先駆者として、投資における新しい世界を常に切り拓いた、世界第3位の資産運用会社です。
アメリカ本社のWEBサイト:前身のユニオンバンクは1729年に設立され、1925年、ユニオン・バンク・オブ・ボストンとステート・ストリート・トラスト・カンパニーは合併しました。
2019年12月時点で、約3.12兆ドル(約343.2兆ドル)を運用しています。
日本現地法人であるステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ株式会社は、1986年に設立されました。
社名 | ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ株式会社 |
---|---|
代表取締役社長 | 髙村 孝 |
日本現地法人本社 | 〒105-6325 東京都港区虎ノ門1丁目23番1号 虎ノ門ヒルズ森タワー 25階 |
ウェブサイト | https://www.spdrs.jp/ |
ステートストリートが運用するETFブランドは「SPDRシリーズ」といい、SBI証券で取引できるステートストリート・米国ETFの銘柄数は「50銘柄以上」あります。
顧客のための革新的なサービス提供を企業理念としており、過去、業界初のセクター別ETFをローンチしたり、といった積極的な商品開発が魅力の運用会社です。
高配当ETFの中でも群を抜いて高い利回り商品である、ヤンチャな値動きをする「SPYD」が人気です。
「恐れを知らぬ少女(Fearless Girl)」の銅像を設置したステートストリート
2017年の国際女性デーに向けて、ウォールストリートのチャージングブル銅像の前に少女の銅像を期間限定で設置するキャンペーンをステートストリートが打ち出しました。
#NotDying4WallStreet really puts the Fearless Girl statue into a new perspective. pic.twitter.com/kB2lhuPKh3
— Diana Wright (@ThatsWright) March 24, 2020
この娘のポーズがまた良いですね。
ステートストリートの姿勢を語るのであれば、この「恐れを知らぬ少女(Fearless Girl)」の銅像の画像一枚で良いのではないでしょうか。
※ブル像の方の作者と結構モメたようですw「オレの作品の前に勝手に変なもの置きやがって!」みたいな。
Time for the #FearlessGirl to take charge of WallStreet and put things right pic.twitter.com/riR54sDYuy
— Billy Sastard (@billsastard) March 24, 2020
宣伝会議デジタルマガジンより
世界の主要な広告賞を多数受賞し、日本でも話題になったキャンペーン「Fearless Girl(恐れを知らぬ少女)」。企画自体は非常にシンプルで、2017年3月8日の国際女性デー前夜に、米国の大手資産運用会社ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ(以下ステート・ストリート)が、ウォールストリートに少女の像を設置したというもの。
なぜ、この少女が世界の注目を集めたのか。
それは、この銅像がウォールストリートの名所にもなっている、巨大な雄牛の銅像(チャージング・ブル)の前に設置されたからだ。牛に立ち向かうように少女像を設置したことで、金融業界における男性優位の環境について問題提起したのだ。
そんなステートストリートの「ヤンチャで勝気」な高配当ETF「SPYD」についてはこちらの記事でまとめています。>>米国オススメETFは?
「SPYD」は、もちろんSBI証券で購入できます。
(画像引用:SBI証券)
ブラックロック・バンガード・ステートストリートまとめ
どの会社も歴史があり、ITバブル崩壊やリーマンショックを経験してもなお運用資産額が増え続けている点はとても安心ができますね。
SBI証券が取り扱っている各社ETFは何十種類もあるため、
- どんな商品性のものを持ちたいか
- 配当はどれくらい欲しいのか
- 過去の値動き
などを見ながら、どの商品で運用するか決めると良いでしょう。
投資商品を何もお持ちでないのであれば、暴落などあって値下がりしている時期は投資を始める絶好のチャンスかもしれません。まずは始めてみないことには、商品の良さも分かりません。
いきなり未経験から個別株に何十万円も何百万円も突っ込むのはやめて、色々な企業にまとめてパック商品のような形で「少額」から購入できるETFで参戦するのは、初心者におすすめの投資スタート方法です。
\低コストでかんたんに投資スタート/
米国ETFの利回りや商品性を検討した記事ではこちらの記事が参考になります。この記事で紹介した3大運用会社の様々な切り口での商品を紹介しています。
【関連記事】米国(アメリカ)ETF積み立ての始め時?オススメの高配当銘柄や買い方も解説【VOO・VTI・VYM・SPYD・HDV・VGT・QQQ・BND・AGG・SPAB】