昨今の相場の乱高下で投資に興味を持った人も多いかもしれません。
「下がっているからチャンス!」と言われるものの、本当に投資のチャンスだったかは後になってからしか分からないため、投資初心者にとっては「投資の最高のタイミング」を自分で考えて売買をするというのはなかなか難しいものです。
長年投資をやっている人やプロでもドンピシャで絶好の機会というのを捉えづらく、そのような事実から「投資のタイミングを自分では決定しない」投資方法が注目されています。
それが「つみたてNISA」という方法です。
つみたてNISAとは?
- 少額からの長期・積立・分散投資を支援するための非課税制度
- 株価が上がっても下がっても決まったタイミングで一定の金額を延々と買付するドルコスト平均法を利用
- また購入の年から20年間、売却益には課税されないこの制度は一喜一憂しやすい投資初心者にはぴったり
この記事は、SBI証券で購入できる、このつみたてNISAに最適の商品を紹介します。
答えは「SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド(SBI-VOO)」の一択ですね。
著名投資家のウォーレンバフェットも推奨するS&P500指数、およびバンガード社の商品であること
初心者もほったらかしで毎月つみたてすることができる商品であること
色々な投資家にも選ばれています。
株価の上げ下げを余り意識せずじっくりと資産形成していきましょう。
\つみたてNISAを始める!/
3大運用会社を比較した記事もありますので参考に。
世界の3大運用会社、ブラックロック、バンガード、ステートストリートを比較
着実にコツコツと安定配当を出しているアメリカ企業の中で「永久に持っておきたい株」についてのオックスフォードの無料インカムレターも興味深いです。
Contents
つみたてNISAならSBI証券で「SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド」一択でOK
つみたてNISAにぴったりの投資信託は「SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド」です。
(画像引用:SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド商品説明 SBI証券)
「SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド(愛称:SBI・バンガード・S&P500)」は、世界的に有名なバンガード社が運用する人気のETF「バンガード・S&P500 ETF(VOO)」に投資を行います。
主としてETF(上場投資信託証券)に投資し、米国の代表的な株価指数であるS&P500指数(円換算ベース)に連動する投資成果をめざす。
ETF(上場投資信託証券)への投資割合は、原則として高位を維持する。実質組入外貨建資産については、為替ヘッジを行わない。ファミリーファンド方式で運用。
9月決算。
この商品の特性は
- 米国(アメリカ)の代表的な株価指数であるS&P500指数に連動
- 為替ヘッジなし
- 低コスト
である点です。
アメリカ企業は世界中に進出しており、世界全体の成長も結局アメリカ企業の成長に繋がる
今やアメリカの企業は世界中あらゆるところに進出しているため、世界全体の成長を得るためにはアメリカの企業に投資するのが手っ取り早いです。
例えば全世界で日用品を販売している、P&Gの2019年地域別売上高を見てみると、下記の通り、売上の45%は北米で稼いでいるものの、残りの65%は北米以外で稼いでいることが分かります。
アメリカに本社を置く企業であっても、経済の成長の恩恵を受けられるのはアメリカからだけではないということがよくわかりますね。
為替ヘッジなしが低コストである理由
S&P500は、後述しますが米国の主要企業500社から構成される指数、米国の株式市場を代表する指数のひとつであり、為替ヘッジをしないことでその恩恵をそのまま受けることができることと低コストを実現できることが最大のメリットです。
「為替ヘッジなし」が、なぜアメリカ株式の恩恵をそのまま受けられるのか、また低コストを実現できるのか、その理由を深掘りして解説すると・・・
外貨建て資産へ投資すると同時に、その時の為替レートと同じレートで数ヵ月先にその外貨と日本円を交換する契約をすることや、為替の先物取引を売建てする方法をとることで為替変動の影響を受けないようになっています。
そのため為替ヘッジを行うと「株の取引以外の取引とそれにかかるコスト」がプラスされてしまいます。
この費用は投資した人が直接的に支払うものではないのですが、信託財産から引かれるため基準価額にマイナスの影響を与えます。
そのため、アメリカの株式市場の恩恵を手が加わることなくそのまま受けるのであれば、余計な取引やコストのかからない「為替ヘッジなし」の方がいいということになります。
投資においては「コストの高い低い」は投資成績に直結しますので、できる限り「低コスト」の方が良いのは明白です。
米国本家「VOO」と今回紹介するつみたてNISA投資信託の「SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド」の違い
「米国ETFであるバンガード・S&P500 ETF(VOO)と何が違うの?」という方には、公式サイトの以下の表がもっとも参考になります。
(画像引用:SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド商品説明 SBI証券)
- 運用コストだけに絞れば、当然VOOを直接買うのが有利
- 一方で、SBI・バンガード・S&P500は100円から買えるという少額取引が可能
- SBI・バンガード・S&P500のつみたてNISAで買い付けでは円をドルに買える手間がない
などが大きな違いです。
楽天証券にも同じような日本円で取り組める米国市場への投資信託商品で、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)と楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天VTI)がありますが、結論SBI・バンガード・S&P500が一番コストが安いです。
※決算後の実質コスト発表後、別途追記予定
商品 | 運用管理費用(税込み) |
SBI・バンガード・S&P500 (VOO投資) |
0.0938% |
eMAXIS Slim米国株式S&P500 (VOO投資) |
0.0968% |
楽天・全米株式インデックス・ファンド (VTI投資) |
0.132% |
運用管理の費用はダイレクトにリターン成績にも関係してきますので、コストが安い商品を選択しておくことは理にかなっています。
S&P500とは?あらためてわかりやすく解説
S&P 500(エス アンド ピー ファイブハンドレッド、Standard & Poor’s 500 Stock Index)は、S&P ダウ・ジョーンズ・インデックスが算出しているアメリカの代表的な株価指数で、あの著名な投資家であるウォーレン・バフェットも推奨する指数です。
画像:ウォーレン・バフェット氏(WIKIより)
マネックス証券記事より引用:
【ウォーレン・バフェットの言葉】
プロではない投資家の目的はパフォーマンスの良い銘柄を選ぶことではありませんし、それを実際にすることは本人にもその助言者にも難しいでしょう。
むしろ大切な目的は概してうまくいきそうなビジネスに横断的に投資することです。S&P500に連動する低コストのインデックスファンドに投資することによりこの目的は達成できるでしょう。
(自分の遺産の運用方法について)
私から管財人へのアドバイスはこれ以上ないほどシンプルです。「10%の現金で米国短期債を買い、残る90%の現金でS&P500に連動する非常に低コストのインデックスファンドを買う」
のが良いと思います。(私はバンガードのインデックスファンドを勧めます)。この方針で運用された信託財産の長期間のパフォーマンスは多くの投資家と比べて優れたものになるでしょう-例えば高いコストでファンドマネージャーを雇っている年金基金や運用機関などよりも、です。
(出所)2013年のバークシャー・ハサウェイの「株主への手紙」
はっきりと、S&P500指数連動のインデックスファンド(しかもバンガード社がおすすめ)へ投資すると明言していますね。
【関連記事】世界3大運用会社ブラックロック・バンガード・ステートストリートを比較!
ダウとS&Pの違い
S&Pは、ニューヨーク証券取引所、NYSE MKT、NASDAQに上場している銘柄から代表的な500銘柄の株価を基に算出される、時価総額加重平均型株価指数です。
アメリカの代表的な株価指数ですと「NYダウ平均株価」をご存知の方もいるかもしれませんが、NYダウ平均株価はボーイング、アップル、ゴールドマンサックス等、米国経済を代表する30銘柄で構成されています。
銘柄数が30銘柄と500銘柄と大きく違うのでアメリカの株式市場を見る時は両方の指数を参考にすると良いでしょう。
ダウの方は30種と絞られているため特定企業の値動きに大きく影響を受けます。
S&P500は500企業とより分散されていますので、リスク分散効果という点でおすすめです。
S&P500の今後の見通し
S&P500の今後は、「基本、経済が成長する原点に立てば右肩あがり」です。
先ほども述べた通り、アメリカの企業は今やあらゆる国に進出しておりアメリカでの成長だけがアメリカ企業の成長の源泉ではありません。
また2008年のリーマンショックはアメリカ発の金融危機でしたが、そのような大きなショックを受けても一時受けたとしてもアメリカ経済は発展しています。
S&P500の長期のチャートを見ても大きな下げを経験しても基本的には右肩上がりです。
(画像引用:Tradingview)
今後も、世界全体に見て経済が成長していくのであれば世界に進出しているアメリカ企業ならびにその企業の集まりの株価指数であるS&P500も上がっていくと予測できます。
よって、〇〇ショックなどと呼ばれる一時的に下がったときはチャンスと言えるでしょう。
仮にアメリカ経済が崩壊するようなことがあれば全世界の経済が終了するときなので、政策などにより経済は復調する(させる)可能性が濃厚です。
しかし回復までの期間は読めないので、長期間にわたって積み立てるのがベストと言えるでしょう。
まとめ
つみたてNISAで成果を出すために必要なスタンスとは
最後に、つみたてNISAで成果を出すための考え方をまとめると
・とにかく長期間目線で投資に取り組む(20年後を見据える)
・とにかく毎月積み立てることでドルコスト平均法を実現する(価格が下がれば買う量が増え、価格が上がれば数を抑えることでならしていく)
・とにかく一時的な下げで辞めない(口座開設してつみたて設定したあとは、証券会社へのログインIDとパスワードを忘れる勢いくらいでもOK)
ということになります。
この考え方を実現できるぴったりな運用商品は「SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド」ということができるでしょう。
投資が始めるのが怖くても、資産6兆円の凄腕投資家がオススメする商品に少額でも取り組んでみることで「投資のはじめの一歩」を長期目線で始めてみましょう!
\無料でSBI証券に口座開設/
銘柄選定をアウトソーシングするという考え方もありますね。
ほかにもSBI証券では米国ETFなど魅力的な商品がラインナップされています。
また、「米国ETFを自動定期買い付けできる機能」は楽天証券にはありません。
←この記事での解説銘柄【VOO・VTI・VYM・SPYD・HDV・VGT・QQQ・BND・AGG・SPAB】 【関連記事】米国(アメリカ)ETF積み立ての始め時?オススメの高配当銘柄や買い方も解説