投資初心者も投資中級者も「リーマンショック」「コロナショック」などによる株価の急落を喰らった方は、『こんなにも恐るべきスピードで落ちていくものなのか!』と感じますよね。
心臓が破裂しそうなくらいな値動きに感じるかも知れませんが、
果敢に今から投資を始めようと思っている方
もしくは投資を既にしているけれども、現金投入余力を残している方
にとっては下がった時は「買いのチャンス」でもあります。
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特に最近まで市場最高値を更新して、「景気好調」と言われているアメリカ株式市場は景気拡大の大前提さえ崩れていなければ、下がったところは懸命にチャレンジして買っていきたいところでもあります。
しかし、世界最大の株式市場であるニューヨーク証券取引所に上場する株式はたくさんあり、その中から自分に合う個別の銘柄を探すのはなかなか投資初心者には難しいのが実態です。
そこで、『ETF』(=証券取引所に上場して、株価指数等の指標への連動を目指す投資信託。Exchange Traded Funds の頭文字をとりETFと呼ばれる)の出番ですね。
今日は、そんな人のためにオススメの米国ETFを紹介し、買い方も解説していきたいと思います。
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【関連記事】暴落時にインデックス投資や株式投資を始める&買い増しできると儲かる #暴落待ち投資法
Contents
まずは皆に選ばれている人気の「VOO」と「VTI」を比較、どちらが良いか
おすすめNo.1はバンガード・S&P500 ETF(VOO)!配当も実は魅力
米国ETFおすすめNo.1は、やはりバンガードの「バンガード・S&P500 ETF(VOO)」です!
「航路を守る」ポリシーが世界中の投資家に選ばれている運用会社バンガード。
他にVT(全世界株式)、VTI(全米株式)もありますが、
ただし、結局のところはアメリカ企業が半数を超えており、結局アメリカの影響が大きいと言える)
※むしろ、私はその残り50%でアメリカ以外の企業がラインナップに入ってしまうことで余計な「ノイズ」になってほしくない、という意図があり今回検討対象外とした
VTI=1本で全米の企業3500種類ほどへ投資できる詰め合わせパック商品。(アメリカ企業全体。中小企業も含まれている)
この「中小企業」は確かに急成長予知に期待するなら有りかもしれませんが、アメリカ市場の代表的株価指数である「S&P500」に含まれる大型エース企業群も継続して成長している実態があります。
※歴史的には、中小株がパフォーマンスを発揮してきた背景はあるものの、この中小企業の成長に期待するよりも、今後は大型エース達が更に成長する方を見込むスタンスをとるため、VTIも対象外とした。
より幅広く選択したい方はVTIも全然ありです!
S&Pとは(WIKIより)
ダウ・ジョーンズ・インデックスが算出しているアメリカの代表的な株価指数。ニューヨーク証券取引所、NYSE MKT、NASDAQに上場している銘柄から代表的な500銘柄の株価を基に算出される
VOO=ベンチマークはこのS&P500で、アップル・マイクロソフト・アマゾンなどが構成銘柄の上位に入っており、ほとんどの方が知っているであろう会社の株で構成。
このエース企業群も継続して成長していますし、技術力や革新力も申し分ありません。
このVT(全世界)、VTI(全米)、VOO(全米の中の更に代表的なエース企業群=S&P500)の3つの構成銘柄イメージは、Twitterの下記ハルさんの図が分かりやすいので引用させていただきます。
ただし、この図は単純な「銘柄数」のみの図ですので、【時価総額】で見ると、円の大きさが変わってきますのでご注意を!
VOO、VTI、VTの構成銘柄重複の図。
VTIの中小型銘柄がVTに含まれていないのは結構興味深いですね。 pic.twitter.com/yNAGeVMCwE
— ハル@SPYD5,758株 (@haru_tachibana8) March 19, 2020
ここで、もう少しVOOとVTIのどちらにするか、という観点で比較してみましょう。
VOOとVTIのチャート、上位保有構成銘柄、セクター比率
VOOチャート
VOOの設定来チャートです。
コロナショックで、最高値から約30%下落しています。↓
VTIチャート
VTIの設定来チャートです。
リーマンショックを喰らって下がった分も飲み込んで2010年~2020年までの10年は黄金期ですね。こちらもコロナショックで▲30%です。↓
構成銘柄
下記、それぞれのETFの保有資産・構成銘柄を見ていただければ一目瞭然ですが、その比率が違うだけで実はほとんど上位銘柄は変わりありません。
VOO | VTI |
セクター比率
こちらも大きな差異はありません。
金融・ヘルスケア・通信サービス・ハイテクなどが比率高くバランスに優れたETFと言えます。
VOO | VTI |
VOOとVTIの比較表
比較を表にしてみました。
ティッカー | VOO | VTI |
正式名称 | バンガード・S&P500 ETF | バンガード・トータル・ストック・マーケットETF |
ベンチマーク | S&P500 | CRSP US Total Market Index |
運用会社 | バンガード | バンガード |
特徴 | 米国の代表的なインデックスである「S&P500」に連動するように運用 | S&P500も含め、中小株などすべての米国株銘柄約3500種類への投資 |
純資産額 | 5008.7億ドル(2020/02/29 現在) | 8409.2億ドル(2020/02/29 現在) |
経費率 | 0.030% | 0.030% |
組入銘柄数 | 508銘柄 | 3,552銘柄 |
分配利回り | 2.25% | 2.28% |
分配回数 | 年4回 3月,6月,9月,12月 |
年4回 3月,6月,9月,12月 |
3年リターン | 15.23% | 14.56% |
設定日 | 2010年9月7日 | 2001年5月24日 |
結論、VOOもVTIもどちらも素晴らしいETFでほぼ遜色(そんしょく)ありませんが、リターンはVOOの方が優れています。
VOOの方がリーマンショック後の2010年から設定されていますので、今後どのようになっていくかは注視は必要です。
ただし、どちらも、分配金利回りも「2%以上」と高く、3か月に1回分配金がもらえるのも良い点。長期投資にはコストが低いことが好まれますが、信託報酬も低く長期保有に向いています。
子供・孫にも、引き継げるくらいの魅力のあるETFと言えるでしょう。
という事で、今回は同じ運用会社(バンガード)で、中小株などの「ノイズ」を入れないS&P500をベンチマークとするバンガード・S&P500 ETF(VOO)を選択する判断をしています。
色々と勉強や比較しすぎて迷っている方は、究極この「VOO」一択です。
それでは、このVOOを選択するにあたって、「ETF」で購入する形と、「投資信託」を通じてVOOに投資する2種類どちらがよいのか比較してみましょう。
米国ETF「VOO」か投資信託での「SBI・バンガード・S&P500」どちらがよいか
VOOはSBI証券で投資信託化もされています。
「SBI・バンガード・S&P500インデックスファンド(愛称:SBI・バンガード・S&P500)」ですね。
厳しい基準を満たさないと選定されない「積み立てNISAの銘柄」にもラインナップされています。
※「SBIバンガードS&P500」の2020年3月19日時点の設定来チャート
(2019年から始まった投資信託でまだそれほど日が経っていない投資信託です。
コロナショックでVOO自体も同様に下落していますので基準価格は下がっています)
SBIバンガードS&P500の運用手数料は0.0938%程度と、直接海外ETFで買い付けするVOOの運用手数料0.03%と同様、0.1%を切っており、十分な低コストと言えます。
ETFとしての「VOO」は分配金の再投資は自分自身で実施する必要がありますが、投資信託はファンドの中で自動で再投資してくれますので、手間がかからず便利です。
ETF「VOO」をオススメする方 |
|
---|---|
投資信託「SBI・バンガード・S&P500」をオススメする方 |
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どちらも世界有数の運用投資会社「バンガード社」の商品に投資できますし、それぞれ低水準コストは間違いありませんので、安心感をもって投資できます。
このような優良銘柄に、下落時のタイミングで投資開始し、少額で定期的に積み立てし&ほったらかしておくのは投資初心者にはおすすめの手法です。
SBI証券ならば、投資信託は「積み立てNISA」で定期購入&ほったらかし、ETFもSBI証券だけのサービス「海外ETF定期買い付けサービス」がありますので(楽天証券には無い機能です)、手間もかかりませんね。
- おすすめナンバーワンは「VOO」。
正直、これ一択でも良い。 - 買い方は『ETF』もしくは『投資信託』の2種類
- 面倒くさがりやの方や初心者の方はSBI証券で、投資信託の「SBI・バンガード・S&P500」を積み立てNISAで淡々と積み立てよう。
数千円から積み立てもできる!20年後、何も投資していない人に比べて、きっと「HAPPY」な生活が待っていますよ。
【関連記事】つみたてNISAおすすめ銘柄はSBI・バンガード・S&P500(SBI-VOO)の一択!!
VOO一択で良いと言いながらも、
- さらにインカム狙いの「高配当枠」
- 下落タイミングで購入できると、その後の急上昇が期待できる「ハイテク枠」
- 更なる暴落時に向けて、ある程度リスクをおさえたポートフォリオを組むという意図で「債券枠」
などのETFも調査してみました。
高配当利回り狙いのオススメはVYM、SPYD、PFF、HDVの中では・・?
かなり甲乙つけがたいが安定高配当ならVYM、とにかく高利回りの分配金だけにこだわるならSPYD、毎月分配のPFFもあり
VOO・VTIのエースETFの「2%前半の分配金利回り」では足りない!という人に高配当米国ETFが選択肢として存在します。
前述のエース級ETF「VOO」も値上がり期待に加えて、それなりの配当も有り、ここ5-6年は分配込みでもVYMはVOOにパフォーマンスは劣っているという実績があります。
VOOをメインに据えて投資している現時点ではVYMは要らないのでは?と思う次第で、今回バッサリと対象外。
SPYD=ステートストリートの高配当ETF。不動産セクターの比率が高く、かなりの配当ですが今回コロナショックで下落率が高く、賛否両論の状態。
SPYDまとめ
・S&P500中間点か配当利回りの高い80を選定
・大型株より小型株の方が下落率は高い
・80では分散効果は高くない?
・ジャンク債の下落
・石油株の下落
・銘柄は配当利回りが基準なので今回のようにエネルギーセクターとは限らない?— おす@無職のお金学習記録 (@rdkt9) March 10, 2020
SPYDの弱点が完全に曝け出された。
これは俺も反省だな。
ジャンク債がらみの視点が欠けていた。
VYM-7.3%
HDV-7.4%
SPYD-10.5%
弱すぎる。。。急いで記事書かないと。。。。このサンプル貴重だなー。。
— もみあげ 米国株投資(YouTube) (@momiage0088) March 9, 2020
やはりSPYDは下落幅が大き過ぎるなぁ。。 pic.twitter.com/0mX2TBWJDt
— ジェントル@資産運用ブロガー (@gentleinvestor) March 12, 2020
このSPYDは、運用会社ステートストリートでベンチマークがS&P500の高配当、という事で多少安心感があったものの、若干、ハイイールド債(=ジャンク債)や石油株など下落相場に弱いという弱点が露見されたイメージ。
2020年3月時点では、かなりの高配当(7%台)ですが2020年6月の配当時期で「減配(=配当金が減ること)」が発生した場合、利回りもかなり落ちてくるため、要見極めです。
ただし、落ちても5-6%くらいであろうと考えています。
※なお高配当と言える魅力的なETFであることは変わりありませんので、高配当で攻めたい方はSPYDです。4月の報道でFRBがジャンク債を直接買い付けするというニュースがあり、SPYDのジャンク債不安が取り除かれたとの見方もあります。継続して見極めていきます。
HDV=iシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF(HDV)は、構成銘柄がエネルギー・ヘルスケア・生活必需品セクターで半分以上を占めています(そのうちエネルギーが最も多く20%程度の構成比率)。
石油価格と連動、原油の需給で大きくブレるリスクがあります。
配当利回りも、SPYDより他と比べるとそこまで高くないので今回は対象外としました。
HDVを選ぶならVYMで良いのでは?それでVYMを選ぶならVOOで良いのでは?という論法です。
毎月配当が魅力。
PFF⇒iシェアーズ・コア米国高配当株ETFは、高配当株といいながら債券に近い動きをするため、値上がりは他のETFと比べると期待できませんし、信託報酬の高さはデメリットかなと思います。
とはいえ毎月分配の米国ETFは配当金キャッシュフローのエンジンとなるので、候補としては有り、少額の採用をしています。
ということで、今回、高配当ETF枠としてはちょっと「ヤンチャ」なSPYDと、「毎月の配当エンジン」になり得るPFFのチョイスとしました。
チャート
当然すべてのETFはコロナショックの影響を受けて下落しています。
VYM | |
---|---|
SPYD | |
HDV | |
PFF |
SPYDは、VYM・HDVに比べて一枚あたりの単価が安いので、より少額から投資できるという形。
PFFはリーマンショック時に一時急激に下落しましたが、すぐ回復し一定のレンジ幅での値動きを繰り返す債券型の価格推移となっています。
今回のコロナショック時、同様の動きで戻すとなれば今は買い時と言えます。
構成銘柄
VYMはバランスよく400銘柄ほどに投資します。
SPYDは80銘柄に均等に投資するような形で半年に一回リバランスする戦略(対象はS&P500の更に高配当に特化した企業を集める形)。
PFFは優先株式型です。
議決権を持たない代わりに、配当金多めに頂戴ね!という株式を集めているETFです。
優先株式方式とは?
株式と債券の中間に位置する有価証券のことです。優先証券やハイブリッド証券などとも呼ばれており、企業の配当の支払いにおいて、普通株式よりも優先される株式です。
配当の支払いにおいては有利な扱いを受ける株式ではあるものの、株主総会での議決権はありません。
このような株式を発行する企業にとっては、配当を多く支払っても、議決権を持たないことで経営に干渉しない株主から資金を集めることができるというメリットがあります。
(マネックスより画像引用)
HDVは前述のとおりエネルギーセクタ多めです。
VYM | SPYD |
HDV | PFF(優先株式) |
VYM、SPYD、HDV、PFFセクター
セクターは特徴が現れますね。
バランスのよいVYM、不動産多めのSPYD、エネルギー多めのHDVという感じ。
VYM | SPYD |
HDV | PFF |
VYM、SPYD、HDV、PFF比較表
比較表にしてまとめます。
ティッカー | VYM | SPYD | HDV | PFF |
正式名称 | バンガード・米国高配当株式ETF | SPDR ポートフォリオS&P 500 高配当株式 | iシェアーズ・コア 米国高配当株 ETF | iシェアーズ 優先株式 & インカム証券 ETF |
ベンチマーク | FTSE High Dividend Yield Index | S&P 500® 高配当指数 | モーニングスター配当フォーカス指数 | ICE 上場優先株式 & ハイブリッド証券 インデックス |
運用会社 | バンガード | ステートストリート | ブラックロック | ブラックロック |
純資産額 | 351.4億ドル(2020/02/29 現在) | 17.82億ドル(2020/03/13 現在) | 61.45億ドル(2020/03/13 現在) | 148.74億ドル(2020/03/13 現在) |
経費率 | 0.060% | 0.070% | 0.080% | 0.46% |
組入銘柄数 | 399銘柄 | 80銘柄 | 75銘柄 | 492銘柄 |
分配利回り | 2.98% | 7.12% | 4.05% | 3.61% |
分配回数 | 年4回 3月,6月,9月,12月 |
年4回 3月,6月,9月,12月 |
年4回 3月,6月,9月,12月 |
毎月 |
3年リターン | 10.82% | 2.85% | 9.81% | 6.05% |
設定日 | 2006年11月10日 | 2015年10月22日 | 2011年3月29日 | 2007年3月26日 |
SPYDはまだ若いETFですので、今後の動きに注目です。
投資してみないことには、どうなっていくか分かりませんので、私は一部投資してみることにしています。
- SPYDはコロナショックでの下落率が高く、弱点が露見されたが、かなりの配当利回りがあり、魅力。
様子見しながら一部ポートフォリオに組み込むのはあり - PFFは債券型の高配当ETF。毎月配当をもらいたい方はおすすめ
ハイテク枠のオススメはバンガード・米国情報技術セクターETF(VGT)とパワーシェアーズ QQQ トラスト シリーズ1(QQQ)
米国情報技術セクターやナスダック100指数は今の投資においては外せない業界やターゲットの1つですね。
こちらの分野に集中して投資している米国ETFでオススメなのは、バンガード・米国情報技術セクターETF(VGT)とパワーシェアーズ QQQ トラスト シリーズ1(QQQ)です。
ご依頼いただいたVOO、VGT、QQQの構成銘柄重複のベン図です。 pic.twitter.com/vUofi7gDIJ
— ハル@SPYD5,758株 (@haru_tachibana8) March 19, 2020
コロナショック時も、下落はしたものの比較的、他セクタに比べて下落率は低い状況でした。
今回の暴落、例えば情報技術セクターETFのVGTとか、NASDAQ100インデックスのQQQとか、ハイテク系に投資するETFの下げは比較的ではあるが穏やか。
普段の生活にテック企業が隅々まで入り込んでるからもうインフラみたいなもんかな?
こちらはAmazonのチャート。とても優秀。 pic.twitter.com/auw0UqPtIb— モッティー@もっとお金の話がしたい (@moneymottoo) March 20, 2020
VGT=バンガードの情報セクター特化ETF。ITの伸びに従い、直近数年間は、バンガード・S&P500 ETF(VOO)と比べても勝っているパフォーマンスです。
アップルとマイクロソフトと決済手段の業界(VISA・マスターで半分くらい)が入っており、今後も伸びていくと想定されます。
人類の発展のために伸びていかねばならないセクターなので、投資検討すべきETFと言えるでしょう。
QQQ=インベスコ・パワーシェアーズ のナスダック100指数のETFもあり、5年、10年、20年いずれもS&P500を凌駕するパフォーマンスを叩き出しており魅力的です。
QQQは3大運用会社、ブラックロック、バンガード、ステートストリートのETFではありませんが、運用会社のインベスコ・トラストの歴史と資産からいって問題ないと言えるでしょう。
どちらも、IT系の値上がりを目指すものなので、分配利回りは期待しません。
チャート
VGTは2009年からの10年で約4倍以上になっています。
驚くべき実績ですね!
チャートからざっくりで言うと500~600万円投資していたら、ほったらかしにしておくだけで2700万円になっていたという成績(そのコロナショックで1900万くらいに落ちた格好です)
QQQは歴史が古く、2000年前後のITバブル崩壊の直撃を喰らっています。
こちらもチャートからざっくり解説すると、もし1000万円投資していたら1~2年で250万円まで急落し(この時点で心折れますが)、10年ほど元本割れしているものの、その後の2015年くらいでなだらかに元本を回復した後、5年で一機に2500万円まで到達しコロナショックで1800万円まで下がる、みたいな感じですね。
※ただし大底から見たら8~10倍になっているので、10-15年スパンならQQQの方が成績優秀と言えます。ただ、どこを切り取るかで議論は変わることを認識しましょう。
VGT | |
---|---|
QQQ |
VGTとQQQ構成銘柄
VISAやマスターカードがITセクターとしてVGTには構成されています。
2社ともナスダックには入っていないため、QQQの保有資産としては構成されません。
代わりにQQQには、Amazonやアルファベット(Google)が組み入れられています。
10位までに入りませんがネットフリックスなんかも対象になっていますね。
VGT | QQQ |
VGTとQQQのセクター比率
VGTはほぼハイテクセクターです。
QQQはナスダック指数なのでハイテクだけではない形です。
VGT | QQQ |
VGTとQQQの比較
比較表にして比べてみましょう。
経費率は前述のエース級ETFのVOO・VTIや、高配当ETFと比べると、やや高い、という印象ですが、0.1~0.2%なら十分な低コストと言えるでしょう。
100万円投資しても、1000-2000円の話です。
3年リターンではVGTに軍配があがりますが、前述のとおり10-15年スパンにするとQQQの方が成績が良いことをあらためてお伝えしておきます。
これは悩ましい・・!
ティッカー | VGT | QQQ |
正式名称 | バンガード・米国情報技術セクターETF(VGT) | パワーシェアーズ QQQ トラスト シリーズ1 |
ベンチマーク | MSCI US IMI Info Technology 25/50 | Nasdaq-100 index |
運用会社 | バンガード | インベスコ・トラスト |
純資産額 | 277.9億ドル(2020/02/29 現在) | 820.59億ドル(2020/03/13 現在) |
経費率 | 0.1% | 0.2% |
組入銘柄数 | 321銘柄 | 103銘柄 |
分配利回り | 1.53% | 0.95% |
分配回数 | 年4回 3月,6月,9月,12月 |
年4回 3月,6月,9月,12月 |
3年リターン | 27.84% | 17.66% |
設定日 | 2004年1月26日 | 1999年3月10日 |
どちらも魅力的な米国ETFですので、エースETFのVOOと合わせて、両方トッピング買付するのも有りですね。
私はこちらは両刀(VGT・QQQ両方)で購入する判断にしています。
SBI証券でハイテクセクターや伸び期待のベンチャーが集まるナスダック指数ETFに投資してみる
- VGT・QQQはVOOなどにトッピングする形でポートフォリオ組み込みがおすすめ。
- どちらが良いかは判断難しい。直近の成績だけならVGT、歴史がありアマゾン・Google好きならQQQ。両方投資も全然あり。
債券枠はiシェアーズ・コア 米国総合債券市場 ETF:AGG が圧倒的純資産でおすすめ(他BND・SPABと比較)
債券系の米国ETFでオススメは、iシェアーズ・コア 米国総合債券市場 ETF(AGG)です。
7兆円規模の圧倒的な純資産額を誇る債券ETFですね。
コロナショックで景気後退の懸念もあるため、株ばかりのポートフォリオはリスク高い可能性もあり、債券も混ぜたポートフォリオの方がバランスが良くなります。
チャートは3種類比較してみましたが、ほとんど変わりありません。
バンガード好きで最安コストに拘るならBND、ステートストリート好きで利回りに拘るならSPABでも良いのでは。
私はVOOでバンガード、SPYDでステートストリートを使いましたので、運用会社分散の意図も含めて、債券枠はブラックロックのAGGとしています。
チャート図の左上に凡例書いていますが、赤がAGG、水色がBND、青がSPABです。
ティッカー | BND | AGG | SPAB |
正式名称 | バンガード・米国トータル債券市場ETF(BND) | iシェアーズ・コア 米国総合債券市場 ETF | SPDR ポートフォリオ米国総合債券 ETF |
ベンチマーク | BloomBarc US Agg Float Adj Index | ブルームバーグ・バークレイズ米国総合 インデックス | ブルームバーグ・バークレイズUSアグリゲート指数 |
運用会社 | バンガード | ブラックロック | ステートストリート |
純資産額 | 484億ドル(2020/02/29 現在) | 692億ドル(2020/03/13 現在) | 48.4億ドル(2020/03/13 現在) |
経費率 | 0.035% | 0.06% | 0.04% |
組入銘柄数 | 9,033銘柄 | 7,573銘柄 | 5,187銘柄 |
分配利回り | 2.72% | 2.71% | 3.06% |
分配回数 | 毎月 | 毎月 | 毎月 |
3年リターン | 5.05% | 3.99% | 2.65% |
設定日 | 2007年4月3日 | 2003年9月22日 | 2007年5月23日 |
安定の債券と呼ばれていましたが、今回の暴落で債券から現金化の動きなどで下がってきている例も見受けられており、債券クラッシュなどの可能性もありますので今後どうなっていくか注視が必要な市場ではあります。
注意しながら投資していきましょう。
米国ETFの手数料
米国ETFはニューヨーク証券取引所に上場しているETFですので、外国株式の取引できる口座を持っている人であれば誰でも取引できます。
上場株式と同じように取引ができますので、手数料は「各証券会社が規定する株式売買手数料」に準じます。
SBI証券では対象海外ETFであれば売買手数料実質無料(キャッシュバックがあります)となっており、今回、イチ推しのエースETFとして紹介したバンガード・S&P500 ETF(VOO)もその対象となっています!
(画像引用:SBI証券の無料化&プライスダウン SBI証券)
バンガード・S&P500 ETF(VOO)を買うなら手数料無料かつ「定期買い付けサービス」も使えるSBI証券がおすすめですね!
米国ETFの始め方・買い方
米国ETFは外国株式と同様の方法で買付することができます。
①外国株式を取引できるページに行き、ティッカーコードを入れて銘柄を検索する
②出てきた選択肢の中から買いたい米国ETFを選択する
③買付ボタンを選ぶ
④「株数」「指値」「有効期限」など入力し注文発注する
購入の際、円決済すると25銭の為替コストが掛かりますが、住信SBIネット銀行でドル転しておけば4銭で済みます。
おすすめアメリカ(米国)ETFまとめ
米国ETFはニューヨーク証券取引所に上場している銘柄をまとめてコストを抑えながら買う事ができる投資初心者にもぴったりの商品です。
今回投資対象としてラインナップした米国ETFをおさらいでまとめます。
メイン (エース) |
VOO⇒S&P500(バンガード) ※全米の中小型企業も対象にしたい場合はVTI |
---|---|
高配当ETF | SPYD⇒S&P500高配当(ステートストリート) PFF⇒米国優先株式(ブラックロック) |
ハイテクETF | VGT⇒アップル・マイクロソフト・決済系VISA・マスターなど(バンガード) QQQ⇒VGTの決済系の代わりにアマゾン・Googleなど(インベスコ・パワーシェアーズ) |
債券ETF | AGG⇒超巨大債券ETF(ブラックロック) |
暴落は今から投資を始める方、保有枚数が少ない方にとっては絶好の買いのチャンスとなるでしょう。
投資初心者の方も、将来の配当金生活の第一歩を踏み出すべく、少額から投資できる米国ETFをぜひ買い付けしてみてください。
数千円から買えます。
\配当金生活の第一歩を踏み出す/