事業のためのお金を借りたい会社と、お金を運用して増やしたい個人をマッチングするソーシャルレンディング。
日本では2008年の個人融資モデルからはじまった、まだまだ日が浅い業界ですが、市場規模はどれくらいなのでしょうか?
お金を運用し、増やしていきたいという人には必見の業界について見ていきましょう。
Contents
ソーシャルレンディングの市場規模の成長度合い
2018年の国内見込みは2,044億円!
世界規模でみると100兆円まで成長するかも!?
ソーシャルレンディング業界は毎年成長を続けている有力な市場です!
投資型クラウドファンディング比較サイト「ZUU funding」によると、2017年度のソーシャルレンディング市場規模は1,316億円となっています。
なんと前年2.5倍の成長率であり、2018年以降も成長を続け2,044億円に達する見込みです!
これほど活気づいているソシャレン市場、2019年はさらに大注目ですね!
出典:株式会社矢野経済研究所
2017年度の国内クラウドファンディング市場規模は新規プロジェクト支援ベースで前年度比127.5%増の1,700億円
出典:クラウドポートニュース 【最新版】日本のソーシャルレンディング市場規模と歴史
ちなみに、グローバルでのソーシャルレンディング市場は、今後10年間で1兆ドル、日本円にしておよそ100兆円規模に到達するというレポートもあります。
なぜそんなに増加中?
ソーシャルレンディングは銀行がカバーしづらい領域をフォローしており、利回りも魅力的な水準
日本でのソーシャルレンディング・投資クラウドファンディングは、法人向け融資、とりわけ不動産向け融資が中心に行われています。
銀行や信用金庫などの金融機関が賄いきれないような案件が、いくつもあります。
たとえば、銀行がお金を貸すのが難しい「古民家・空き家のリノベーション再生」、地方の中小企業、借入希望期間が短い案件などです。
不動産クラウドファンディングの形を取っているFantasFunding(ファンタスファンディング)などが注目ですね。
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ソーシャルレンディングは、これらの案件に対して、魅力のある利回りをつけながら投資家にリターンすることで、着実に市場規模を広げてきました。
普通預金・定期預金に比べると高い利回りと、ある一定の保全性が貸し手に人気
定期預金でさえ0.1%の低金利時代にも関わらず、ソーシャルレンディングの平均利回りは8%となっています(クラウドポート調べ)。
また、ソーシャルレンディングは、元本保証商品ではないため、デフォルト(貸し倒れ)が起こる可能性はありますが、貸し倒れ率も1.47%程度であり、比較的保全性が高い金融商品です(2018年1月25日、クラウドポート調べ)。
銀行に預けても運用ができない、不動産投資をするための資金がない、FXなどのハイリスクな資産運用は苦手だという投資家がローリスクで資産運用できるソーシャルレンディング投資に注目するのも当然でしょう。
出典:株式会社矢野経済研究所 2017年度の国内クラウドファンディング市場規模は新規プロジェクト支援ベースで前年度比127.5%増の1,700億円
参入事業者も増加
また、ソーシャルレンディングの事業者数も年々増えています。
2018年には23社程度まで増えていますね。
これにともなう案件数の増加も市場拡大を後押しする一因になっています。
出典:事業構想 多様な資金需要の受け皿に 急成長するソーシャルレンディング
ソーシャルレンディングの運営会社を見極めることも必要
ただし、ソーシャルレンディングへの投資には注意も必要です。2017年3月には、事業者のひとつである「みんなのクレジット」が行政処分を受けました。
関東財務局から1ヶ月の業務停止処分、東京都産業労働局からも同様に業務停止処分を受けています。これは、運営会社が投資家から集めた資金を説明とは異なる融資先に貸し出していたことが原因です。
キャッシュバックキャンペーンで還元した現金を、投資家から集めた出資金で賄うなどのずさんな管理が明らかになりました。
ソーシャルレンディングは、金融庁の指導から、融資先の企業名などの詳しい情報を明らかにできない仕組みになっています。
ソーシャルレンディングへの投資を行う場合は、事業者を信頼できるのかをじゅうぶんに見極める目が必要です。