イギリスが発祥といわれるソーシャルレンディング。近年、日本でもソシャレン企業は急成長を遂げており、注目を集めていますね。
では、日本と世界各国のソシャレン市場には、どのような違いがあるのでしょうか?大きな違いとしては、投資の対象が企業か個人か、という点です。
日本のソシャレンは、企業や事業に対して投資を行うことが多いですよね。
しかし、欧米のソシャレンでは個人に対しての投資が多いことが特徴です。
また、欧米各国と中国のソシャレン市場では、さらに違いがあるようですよ!
Contents
欧米のソシャレン市場の特徴は?
企業を経由して個人間で投資するP2P(peer to peer )レンディング
日本は昔から貯蓄主流の考え方であったのに対し、欧米はもともと投資の考え方が根付いていました。
お金を貯めるだけでなく、運用するものだという考え方が、ソーシャルレンディングを生んだんですね。
もともと、イギリスの個人間融資から始まったといわれるソーシャンレンディング。
ソーシャルレンディング企業を介して、個人が借り手にも貸し手にもなれることが大きな特徴です。
個人から個人への投資は「P2Pレンディング(peer to peer ピアトゥピア)」と呼ばれます。
日本ではあまりなじみがないですが、欧米ではPSPレンディングをメインに取り扱っている企業もありますよ。
欧米の代表的なソシャレン企業
レンディングクラブ(アメリカ)
ニューヨーク証券取引所に上場を果たしている、アメリカを代表するソシャレン専業の企業です。
出典:レンディングクラブ
プロスパー(アメリカ)
P2Pレンディングをメインで取り扱っている企業。アメリカの古参ソシャレン会社です。
出典:プロスパー
レンディング・サークル(イギリス)
2010年に設立されたロンドンに本社があるイギリス大手ソシャレン企業。
急成長が目覚ましい注目株です。
出典:レンディング・サークル
ゾーパ(イギリス)
2005年から少額から個人に投資できるPSPレンディング事業を行っている、ヨーロッパ大手のソシャレン企業です。
出典:ゾーパ
欧米においては、やはりアメリカのソシャレン市場の伸長率が大きいようです!
アメリカだけで世界の半分弱ほどのシェア率を占めるともいわれます。
世界最大規模のソシャレン市場は、アメリカにあるんですね。
中国のソシャレン市場の特徴は?
中国ソシャレン市場では、企業向け融資が人気
中国のソシャレン市場は、独自の発展を遂げているようです。中国は共産主義国家。
銀行から融資を受けるにも、国家の制約が厳しく、審査が通らないことも多いのだそうです。
ソシャレンでは、国家の審査を通過することなく個人から投資を受けられますよね。
中国では、P2Pレンディングとともに、企業向けのソシャレン事業への人気が高まっています。
中国の代表的なソシャレン企業
陸金所
2012年に設立された、P2Pレンディングをメインに扱うソシャレン企業。
今後、上場の可能性を秘めた急成長企業とされています。
出典:陸金所
出典:日本経済新 中国平安保険、フィンテックに1兆7000億円投資へ 今後10年間で
投之家
中国大手のソシャレン企業。
しかしながら、2018年には多額の未払金が存在したようです。
出典:投之家
出典:AFP 中国でソーシャルレンディングの倒産増加 大手「投之家」が480億円未回収
一時は爆発的に急増し、上場も果たしていた中国のソシャレン市場。
しかし、どうやら中国においては市場は右肩下がりの様子…今後、市場規模も縮小していくかもしれませんね。
出典:网贷之家 P2Pレンディング業界 2019年2月月報
中国ではソーシャルレンディングで爆死する投資家が多いみたい。胡散臭い投資商品に手を出さないのは大事だよね(株価爆損マン
— 因果応報 (@ingaoh) 2019年3月8日
日本のソシャレン市場の特徴は?
日本では個人間融資は流行らず、企業への投資がメイン
日本では、企業や事業への投資をメインとして市場が拡大しています。
2008年にソシャレン事業のパイオニアである「maneo」が個人間融資(P2Pレンディング)のサービスをスタートしましたが、2011年に撤退。
欧米をはじめ世界の主流となっているP2Pレンディングですが、日本では流行らなかったようです。
一般消費者には、消費者金融とのイメージ区別が浸透していないことが原因かもしれませんね。
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