働き方

確定申告、白色ではなく青色申告の選択が一択である理由

確定申告は青色申告一択である理由

確定申告の青色と白色ってどう違うの?」とお悩みではありませんか。個人事業主、フリーランスの方にとって、確定申告は切っても切れないもの。

毎年2月になると、頭を抱える方も多いのではないでしょうか。そのうえ、青だの白だの言われてもわかりにくいですよね。

そこでこの記事では、青色申告と白色申告の違いと、選択するなら青色申告が一択である理由についてお伝えします。どっちにすればいいのかわからない方は必見です。

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白色申告と青色申告の違い

白色申告:お小遣い帳のようにカンタンだが、控除等ナシ
青色申告:複式簿記だが、控除が多くてお得

個人事業主、フリーランスの確定申告には、「白色申告」と「青色申告」の2種類があります。青色と白色にどんな違いがあるのを見ていきましょう。

 

簡単な記帳ができる白色申告

白色申告は帳簿付けが非常に簡単です。取引をその都度帳簿に記入しなくても、1日の合計で記帳することが認められています。売上が1日に数件あったとしても、たった1行の合計金額で済むのです。

経費も同じです。つまり、白色申告の記帳はお小遣い帳をつけるような簡単なものなのです。ただし、記帳した帳簿と領収書などの書類は保存の義務があります。

法定帳簿は7年、それ以外は5年となっていますが、どれも7年間は保存が必要だと覚えておけば間違いありません。

複式簿記が必要だがメリットしかない青色申告

はっきりいって、青色申告にはメリットしかありません。

白色申告に比べると複雑な記帳が必要ですが、そんなデメリットが気にならないほどメリットが盛りだくさんです。

  • 最高65万円までの青色申告控除がある
  • 3年間赤字が繰り越せる
  • 家族への給与が経費にできる
  • 30万円未満の経費を一括計上できる

最高65万円の青色申告控除

青色申告を選択すると、最高65万円の控除がうけられます。

つまり、収めるべき所得税や住民税、国民健康保険料が少なくなるのです。

赤字が繰り越せる

最長3年間は、赤字が出たとしても翌年の利益と相殺できます。

たとえば、今年の50万円の利益が出ても去年の赤字が10万円あれば、それを差し引くことができますので今年の課税所得は40万円となります。

納める税金が少なくなってお得というわけです。

家族への給与が経費にできる

15歳以上かつ無職の家族、たとえば奥さんに仕事を手伝ってもらうと、奥さんの給与を経費に計上することができます。

経費が増えると課税所得が減りますので節税になりますね。

30万円未満の経費を一括計上できる

仕事で使うために10万円のパソコンを購入した場合、通常なら数年に渡って少しずつ価値を減らして経費に計上していきます。これを減価償却(げんかしょうきゃく)といいます。

しかし、青色申告者は購入したものが30万円未満であれば、その年に一括してドカンと経費に計上することができます。これも節税になりますよね。ただし、いくらでも一括で計上できるわけではなく、年間300万円までと決まっていますので注意しましょう。

 

白色にメリットなし

65万円の控除もなければ、節税にもならない!
記入がカンタンなだけでメリットなし

白色申告では、前述したような青色申告のメリットがすべて適用されません。最高65万円の特別控除もなければ、赤字になっても翌年に繰り越せないのです。

おまけに家族を巻き込んで節税もできず、10万円以上の経費は、数年に渡ってチビチビと経費に計上していかなければなりません。

記帳が簡単だということだけで、白色にはまったくメリットはないのです。

 

青色もMF会計やFreeeなどで簡単!

複式簿記も会計ソフトでカンタン申告!

「青色申告は記帳が難しい」という理由で白色申告を選ぶのはもうやめましょう。青色申告の唯一のデメリットは記帳が難しい「複式簿記」の一点だけなのです。

それさえクリアーすれば、先ほどのメリットをすべてゲットできるのです。

青色申告の唯一のデメリットは、マネーフォワードやfreeeといった会計ソフトを利用することで解決できます。

free株式会社のアプリ
出典:freee株式会社 質問に答えるだけで、確定申告に必要な書類が作成可能

会計ソフトは、銀行口座やクレジットカードを連携しておくと、日付や金額、取引先などを自動で取得して仕訳してくれます。

また、いくつかの質問に答えるだけで確定申告書ができあがるというスグレモノなのです。

確定申告をする知識がないけれど、税理士さんに丸投げできるほど金銭的な余裕がないといった場合でも、簡単に日々の記帳から決算までおこなうことができます。

青色申告のメリットに魅力を感じているなら、会計ソフトを取り入れてみることをオススメします。